ネットラジオの特徴
最近インターネットラジオが好きでよく聴いているのですが、Twitterで聴いていたネットラジオをなにげなく書いたところ、それを見て同じラジオを聴いてくださった方がいました。ただ私が聴いていたのが、アニメラジオということもあって、かなり戸惑った様子で申し訳ないです。
ネットラジオの利点・欠点
そんなネットラジオの個人的に便利だなと感じているところ。
ちなみに私は、アニメラジオを聴くことが多いので、ここではネットラジオでも個人制作のものではなく、企業が提供しているタイプのものを念頭に書いています。
- いつでも聴ける
- 配信期間はそれぞれのネットラジオでまちまちですが概ね1週間〜1ヶ月ほどの間、いつでも気が向いた時に聞けるというのはメリット
- 何度でも聴ける
- やはり配信期間中に聴き直すことも可能。番組途中で接続を切って、後日続きから、など。
- 音質がいい
- いや、CDに比べればずっと悪いじゃないか、という反論はあるでしょうが、電波のラジオの場合、ノイズが入ることも多いので。特に新潟の方は分るかと思いますが、例えば文化放送を聞いたときに、文化放送の音声よりもそれに被さって聞えてくるハングル語の放送*1の方がむしろクリアで、非常に聞き取り辛い環境になっています。少なくとも雑音が入らないだけでもかなり助かりますね。
という辺りでしょうか。
いつでも聴ける、という利点は「電波のラジオでも録音すれば同じじゃない?」とも。確かにその通りなのですが、いちいち録音するのって面倒なので、その必要はないというだけでも大分捉え方が異なるように感じます。
また、私にはあまり関係ない点ですが、海外からでもネット環境があれば聴けるのもメリットの一つではありますね。
逆に欠点としては
- パソコン・ネット環境が無ければ聴けない
- ポッドキャスティングの場合は携帯機器でも可
- いちいちサイトに行かなければならない
- 毎週訪問するのは面倒
かなぁ。
後者の方は、それほど面倒でもなくて欠点を考えなきゃ、というので挙げたもの。前者はネットカフェなどもあるものの、基本的にパソコンが使える人限定の放送というのが色々ネックかなと。
やれブロードバンド化だの、パソコンが1家に1台から1人に1台へ……時代と変わっても、チャンネルを合わせると聴けるだけの電波のラジオに比べると、どうしても聴取者数には差が出るでしょう。言い換えると、ターゲットが絞れるとも言える訳ですが、そこら辺りは提供側の企業から見て、ネットラジオが効果的かどうかは分らない部分が多いですね。
ただ、個人ベースでのラジオ番組をやってみたい、という人には電波のラジオでのパーソナリティをするよりもずっと簡単に始めることが出来ますし、メリットも多いでしょう。
放送のアーカイブ
ネットラジオ・ポッドキャスティングの特徴としては、過去の放送も簡単に公開できるというところでしょうか。
電波のラジオでは、1周年記念だからと言って過去の全放送を一挙に流す、ということは無理ですが、ネットラジオの場合はそれが可能です。
……と、技術的には出来るものの、配信期間を設けているところが主流ですね。それは転送量の問題や、権利的な面を鑑みてのことでしょう。
ネットラジオで過去の放送をカバーしているところでは、
こちらなどもあります。
メディアファクトリーのネットラジオは一騎当千以外にも、ノエイン も過去の放送を全て公開しています。ただ、先日まで全話公開していた ゼロの使い魔 - on the radio はラジオ番組内容を収録した CDの発売が決定したことから、過去の放送を非公開にし、配信期間を設けています。
このように、ソフト化をするので過去の放送を配信しない*1という意図もあるようですね。
ただ、ポッドキャスティングでは割と過去の放送までカバーしているところも多いです。
*1:じゃないと、ネットを使えば無料で全部聴けるのならば、誰もCDなんて買いませんから
私がネットラジオを聴くきっかけ
そもそも私がラジオ、特にアニメラジオというものを聴き始めたのは中学生くらいの頃でした。
当時、CDラジカセを買ってもらった私はラジオを聴くことにはまっていた*1のですが、新聞のラジオ欄を見たら目に止まったのが文化放送「アニメ」という表記。
ラジオなのにアニメってどういうこと?と、聞き出したのが現在も続く老舗のアニメ情報番組「ノン子とのび太のアニメスクランブル」でした。パーソナリティの日高のり子さんは当時、ふしぎの海のナディア、らんま1/2などで耳馴染みがあったのと、同じくらんま1/2で共演されていた、林原めぐみさんが割と頻繁にゲストに来られていたので、この番組はよく聴いていました。
が、上でも書いた通り、文化放送は新潟で聴くにはとにかく雑音が酷く、番組内容が聞き取れないこともしばしばで、高校生くらいには耐えきれずに聴くのをやめてしまいました。
その後もラジオそのものは FM を中心に聞いていたものの、アニメラジオからは随分遠ざかっていましたね。
で、また新潟の話になってしまうのですが、こちらではテレビ東京が入らないこともあって、アニメ番組は非常に数が少ないです。そのため、アニメには随分疎くなってしまっていました。エヴァンゲリオンが社会的に流行っていたときも、新潟では放送されていませんでしたから*2、てっきりそういうゲームがブームになっているのだ、と勘違いしたほどです。
あともう一つ言うと、どうやら「エヴァンゲリオンとはロボットアニメらしいぞ」、と気がついた頃に林原めぐみさんが主要キャラを演じられているそうだ、と知りました。
当時私の中の林原めぐみさんというと、魔神英雄伝ワタル(Wikipedia)のヒミコのような非常に明るいはっちゃけたイメージのキャラをイメージしていたので
「エヴァンゲリオンって、きっと明るく楽しいロボットアニメなんだろうなぁ」
と勝手に想像していました。
なので、初めて見たときには想像と全く逆で、かなり意表を突かれたましたし、「あれ?林原さん出てたかなぁ」と思ってスタッフロールを見たら、無口で地味なキャラが林原さんというのに2度驚きました。
じゃ、なんで、ネットラジオ、を聴くようになったかと言えば、きっかけはバカ日本地図でした。
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5P日記: ネットラジオの威力
一応、知識としてはインターネットを使って音声配信ができるというものは知っていたのですが、ランキングに影響が出るほど利用者数があるものなのか、と関心を持って聴いてみたのが始めでしたね。
その番組が
インターネットラジオ カレイドスター そらとレイラの すごい ○○(通称すごラジ)(Wikipedia)
現在は終了していますが、インターネットラジオ配信サイト 音泉 でも指折りの人気番組でした。
いや実際面白かったんですね。番組としては、声優の大原さやかさん、広橋涼さんによる カレイドスター というアニメ作品の宣伝番組という"てい"なものの、聴き始めた当時 カレイドスターを知らなかった私でも楽しめるような、良く言えば馴染みやすい番組、悪く言えばアニメ本編から逸脱していたような自由な番組でとても楽しいラジオでした。
このラジオは終了したものの、音泉ではいくつかのネットラジオ番組を配信していますから、その後それらを聴き始めたり、関連のサイトを見たりという経緯で聴き出しています。
私がよく聴くネットラジオ
だいたい、いわゆるアニメ関連ラジオが多いですが
- らっきー☆ちゃんねる
-
主題歌CDの売り上げも好調な、アニメ「らき☆すた」の宣伝番組。
アニメの最後にパーソナリティの2人が登場する、という変わった演出でアニメ放送とリンクした内容があったりと、アニメを見ている方にはより楽しめる内容になってます。放送はラジオ関西でのオンエアー後、1週間遅れでネット配信。本人役で出演されている、声優白石稔さんのあたふた振りを楽しむ番組です。
それにしても、らっきー☆ちゃんねるのページから、らき☆すた公式サイトへリンクを張った方がいいと思う。
- 君のぞらじお
-
ゲーム、アニメとなった作品「君が望む永遠」(略して「君のぞ」) の宣伝番組で、ネットラジオでの放送110回を超える人気ラジオ。最近は「君が望む永遠」に限らない告知が増えてます。
元のゲームが18禁のものであったので*1一般の番組よりも下ネタが多かったりと、ちょっと薦め難いですが、とても面白いラジオです。ただ私は初めて聴いたとき、パーソナリティが多過ぎて(3部構成で最終的には6人)慣れないうちは誰が誰だか混乱しました。
- 美佳子@ぱよぱよ
こちらはアニメ作品関連ではなく、声優の高橋美佳子さんによるラジオ番組。ネットラジオの放送300回を超える長寿番組です。
ゆるーい雰囲気が印象的な内容で、番組の挨拶「ぱよぱよ」は初めは戸惑ったものの(今でも苦笑いですが)、ゆったりとした番組進行が楽しめます。他のラジオに比べスポンサー色が薄いのも特徴ですね
- コードギアス はんぎゃく日記
アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」を宣伝する番組。
上のエントリーで触れた、すごラジの大原さやかさんがパーソナリティということで聴き始めたのですが、もう1人のパーソナリティの新井里美さんがとてもユニークな方で、今では新井さんが目当てで聴いています。
- うたわれるものらじお(音泉で月曜配信)
ゲーム、アニメの「うたわれるもの」を宣伝する番組。現在 音泉 で最も人気があるラジオですね。
パーソナリティは小山力也さんと、柚木涼香さん。小山さんというと「24」のジャック・バウアーの吹き替え役など、落ち付いた声の印象があったので、このラジオで見せるような時々声の裏返るほど動揺する様子などは意外でした。このラジオの特徴としてはとにかく、柚木さんが小山さんに迫り、それを小山さんがものすごい動揺しながらかわし続ける辺りが聴きどころです。
個人的に好きな回は、何度も名前が出てますが大原さやかさんがゲストの回。
うたわれるものらじお 力ちゃん大ピンチ!の回 アイコンver. - ニコニコ動画
ニコニコ動画にあるのでそちらにリンクを張りますが、パーソナリティとしては大原さんが2枚も3枚も上手であることを、まざまざと示した素晴らしい内容でした。
- びん・かんドクロちゃんねるファイヤー!
「撲殺天使ドクロちゃん」の宣伝番組でパーソナリティは声優の千葉紗子さん。
この番組の魅力は、千葉さんの人柄もさることながら裏方である、無駄に良い声のプロデューサーさんや、いじられキャラの原作者、いじる方の監督などが出演されるように、他の作品ではなかなか表に出てこないところが垣間見れる部分でしょうか。
ただ、この前番組である、1期のドクロラジオや、制作陣が関係している 大魔法峠、小麦のラジオ(Wikipdedia) などを知らないと雰囲気についていけないかも。
あと、ちょうど今 キャララジオ でも 偽まる/UPLIFTの業界時事放談 なんてのもやってますね。
とりあえずはこんなところでしょうか。
あと、前述のすごラジは放送終了したものの現在でもCDが発売されている*2ので、聞くことができます。同じような例で面白かったのは
- ぱにらじだっしゅ!(Wikipdeia)
アニメ「ぱにぽにだっしゅ!」の宣伝番組で、現在は放送を終えていますが、CDで聴くことができます
パーソナリティは、アニメで主人公を演じられた斎藤千和さん
アニメ本編が、斬新な演出をしていたこともあってか、このラジオでの斎藤さんの進行具合もとても自由奔放で、思いつきで「来週で最終回です」と嘘を言ったり、愛犬を1人で収録ブースに取り残して番組を続けたり、さらに期日を決めてみんなの頭の中で公開録音をやってしまおうという「脳内公開録音」といった企画をやったりと、まさにフリーダムなラジオでした。
また、そうした斎藤さんを自由にさせたスタッフの懐の深さも素晴らしかったですね。そして番組スタッフが決して表には出てこないものの、会話で重要なところや、衝撃的な発言の際にはBGMを止めてエコーをかける、といった演出を多用して番組のテンポをよくしたり、斎藤さんの何気なく口ずさんだ歌をリミックスして立派な曲にアレンジするなどもユニークでした。また「脳内公開録音」でのリスナーからの投稿なども秀逸で、パーソナリティ・スタッフ・リスナーのネタ振りとともに、素晴らしい番組でした。今でもお気に入りの回とかを、繰り返し聴いたりもしているほど好きなラジオです。
という面白い番組だったせいか例によってニコニコ動画に上げられています。
CDを買うかはさておき、もし気になった方はこちらで視聴してはどうでしょうか。
お薦めの放送回は、ネコ神様こと神谷浩史さんゲストの13回
またまた何度もすみませんが、五十嵐先生役の大原さやかさんゲストの回も好きです。
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ただ
まぁいくら面白いとは言え、アニメ作品そのものを知らなかったり興味がなかったりすると楽しめないですけれども。
ポッドキャスティングの場合は
個人が制作したものも聞いたりしています。そちらは はてなRSSにも登録してあります
http://r.hatena.ne.jp/rikuo/podcast/
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