今朝も新潟日報が半端なく熱い件。あと日本文理お疲れさまでした【新潟県民の熱い夏】

昨日、甲子園での決勝進出を報じた新潟の地元紙、新潟日報の大胆なレイアウトを紹介しました
今朝の新潟日報が半端なく熱い件
そしていよいよ、決勝の舞台。相手は春夏合わせて10回の優勝経験を持つ伝統校の中京大中京日本文理も健闘したのですが結果は残念ながら、中京大中京 10 - 9 日本文理と敗北。それでも最終回の追い上げは素晴らしく堂々たる準優勝でした。





それを受けての今日25日の新潟日報はどんなだったでしょうか?
通常は紙面は大体こんな感じですね

1面に写真はあるものの、

それほど大きなものではないです。
開いてみると

1面に記事、最終面ではテレビ欄というレイアウトですね。


で。


今日は

開いてみると

写真が大きいですねー、でも見切れてる?と思いきや

昨日と同様 1面から最終面(36面)までの見開きで非常に大きくスペースをとってます。
さらに中を開いて35面と34面でもかなり量を割いて、日本文理の記事を載せています。

こちらでは街の声や、県内外からの反響などが多いですね。新潟で野球と言えばこの人、「ドカベン」の作者、漫画家の水島新司さんの談話(これは割と例年載ってます)と、NHK大河ドラマで放映中「天地人」の直江兼続 役を演じられている 妻夫木聡さんからのメッセージも載っていました。


スポーツ欄は19面、18面でこちらも見開きで非常に大きく写真を使っていましたね。

そしてさらに17面、16面でもまだまだ日本文理の話題は続いています。

こちらでは選手1人1人のインタビュー記事が載っていましたね。


で、まだまださらに、今度は全面広告が載っていました。
向かって右手側の12面に全面広告。

そして続いて11面、10面にも

全面広告が掲載されています。高校野球関連でこれほどの規模の全面広告はちょっと記憶にないですね。


また、号外も配られたそうです。

おそらく新潟駅周辺でしょうか(こちらで受け取った方もいますね http://h.hatena.ne.jp/rosso_dino1029/9234071711637315840)。
それと隣の記事では新潟市からスポーツ大賞、また感謝大賞なるものが送られるようですね。

なぜこれほどフィーバーしているのか

昨日のエントリーでも紹介しましたが、これまで新潟県高校野球であまり勝てていませんでした。
今日の新潟日報にもこれまでの夏の甲子園での戦績が載っていましたのでちょっと掲載すると

解像度の関係で詳しい内容は分かりにくいと思いますが、○白丸が勝利、●黒丸が敗退ですのでその割合が分かるでしょう。なにせ今大会まで、都道府県別の夏の甲子園大会勝利数では新潟県はワースト1位です。
参考:http://todofuken.ww8.jp/t/kiji/10620(追記:新潟県のこれまでの甲子園での戦績の情報を追加していただきました、ありがとうございます)


ベスト4に進出するのも史上初、というわけですから今回の決勝戦では非常に盛り上がりました。


冗談で「そわそわして仕事にならない」とは言っても、正直実際はじっくり見れるはずもなく試合は飛ばし飛ばして一部だけ見てはいたのですが、中京大中京が6回一挙6点をあげて 8 - 2 としたとき、周囲の人も含め「あー」とため息をつきました。
もう敗戦ムードで「いやぁ、でも頑張ったねェ」「いつもの年ならお盆前に負けてるくらいなのに、この時期までやってるだけでも」などと感想戦を勝手にするほどでした。しかし選手は決して諦めていませんでしたね。
9回表のツーアウト、ランナー無しで 10-4 と6点差を抱え絶望的な状況でも必死に闘い、まさに崖っぷちで連打で粘り強く攻め続けて1点差まで詰め寄った姿には感動しました。最終回は私も周囲も全員が本当にテレビに集中してしまって、何も手につかなかったですね。
負けはしたものの、素晴らしい準優勝だったと思います。


選手としても、優勝を逃したのは残念でしたが、力を出し切って悔いが残らない試合だったのではないでしょうか。
新潟県関川村出身で5試合を投げぬいた伊藤投手と、その伊藤投手と小学校のころからバッテリーを組んでいた若林捕手のインタビューを載せておきます。

他のニュースでもインタビューを受けていた姿を見たのですが、満足そうな様子でしたね。


あとキャプテンの中村選手もいいコメントだなぁ。



キャプテンでサードの中村選手と、ショート高橋隼之介選手は中越沖地震で大きな被害を受けた柏崎市出身なんですよね。
こちらは準決勝の試合の記事ですが http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090823/bbl0908231937028-n1.htm

五回に先制打を放った遊撃手の高橋隼之介君(2年)、六回に右前適時打でだめ押しの2点目をたたき出した三塁手の中村大地主将(3年)の2人は、中越沖地震の被害を大きく受けた柏崎市の出身だ。


 地震発生当時、高橋君は中学3年生。幸い、家族にけがはなかったが、慣れ親しんだ町の光景は一変していた。1週間後にはシニアリーグの全国大会に出場することが決まっていたが、「自分には丈夫な体がある。何とかしたい」とボランティア活動を志願。練習の合間を縫って、炊き出しや援助物資を被災者に届ける作業を行った。


 普段使用していたグラウンドも地震で使えず、1時間ほど離れた山間部の練習場を整備して練習した。シニアの全国大会は2回戦で敗れたが、「こうして生きていて、野球ができていることだけでもありがたい」と実感。練習に一層熱が入るようになったという。


 一方、中村君は祖母の家が地震の直撃を受け半壊した。肉親や友人の安否を気遣いながら練習を続けた中村君は、主将としてチームを引っ張る存在になった。「準決勝は“柏崎コンビ”でチームを引っ張ることができた」と中村君。

http://sankei.jp.msn.com/sports/baseball/090823/bbl0908231937028-n1.htm

関連リンク

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新潟日報の168時間

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特別報道写真集 新潟県中越地震

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特別報道写真集 平成19年新潟県中越沖地震

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