おびやあけ

子供の日なので、子供の話題を。先日 母が、僕の従姉妹の子供の"おびやあけ*1"というイベントに行って来ました。どうやら新潟県特有のイベントのようで、産後3週目後に*2母子ともの健康を祝うようなイベントのようです
まァお披露目会を兼ねたイベントですね。ただ、若夫婦の奥さんの親戚が集まる会、と旦那さんの親戚が集まる会*3と2回に分けてやるそうで面倒なイベントですが


ンで、そのイベントの席で、叔父さんが新しく買ったデジカメで撮った写真やらビデオやらを披露していたそうです。披露宴のときには一人娘が嫁に行くこともあって、寂しそうな様子でしたが、初孫とあって相当なかわいがりっぷりらしいです。なんだかほほえましいですね


まァ二人目が生まれると写真とかビデオの量は歴然な違いが出るンでしょうけれど、この"おびやあけ"というイベントも第一子のイベント*4らしいですし



追記:2005/09/09

「おびやあけ」について コメントをいただいた のと、これ以前にもかなりの方が検索で来られているので、説明を追記します。


まず検索してみると、こちらに詳細な「おびやあけ」の説明があります。

また google で検索してみると少ないですがいくつかヒットします。
"おびやあけ" - Google 検索


詳しくはそちらをご覧になっていただきたいのですが、どうやらかなり狭い地域の行事であるようで、辞書などにはおそらく掲載されてはいないようです。上記リンク先では田上町長岡市、あと私の巻町の知人でも行っていましたから、中越地域には広く分布している風習のようです。
しかし、反面同じ地域に住んでいる友人知人に訊いても知らないことも多く、地元で盛んに行われている、とは言えません。知る人ぞ知る、秘密のイベントですね ← 違う。


意味合いとしては、母や知人に訊いた限りでは、

産後の母子の養生のために、自宅で安静にしている

といった事をされているようです。
具体的には、産婦と赤ん坊はその期間はあまり外に出ないように、などと言われたそうです。とはいえそういう訳にもいかないので、言いつけは無視して出歩いたりはするわけですが。


こうした意味や、上記のリンクからも、どうも「帯明け(き)」と漢字を当てるのは間違いのようですね。「産屋開け(き)」とした方が正しいようです、該当個所を訂正しておきますお詫びします。


それと、色々と家によってルールが多様で、第一子しかしない家もあれば、二人目でもやったり、女性の親戚だけのはずが男性も参加OKだったり、上の通り2度に分けたりもしたりと、これといった決まった形式が曖昧なようです。


ちなみに私自身は、この「おびやあけ」には参加したことはありません。一応女性だけの行事ということなので。


え〜っと、このような説明で納得いただけたでしょうか。


さらに深く調べてみたいのであれば、郷土の風俗を研究されている方や、方言などの文献に当たってみてはいかがでしょうか。また、上記リンクの 新潟県南蒲原郡田上町の方言 (あ〜お) では

三重県志摩地方にも同じ方言があるので、かつて田上が桑名藩領であった名残か?

との考察もされており、そちらから起源を求めてみても面白いかもしれません。

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*1:おびあき・おびあけ、とも言う産後3週目のイベント、1ヵ月目のお宮参りとはまた違う。漢字では「帯明き(け)」「産屋開け」か?追記:どうやら「帯が開ける」という意味ではないようです。

*2:男児、女児で20日目、21日目と異なる

*3:おびやあけに出席するのは主に女性

*4:細かい決まりは地域によって違うらしい、例えばそれまでは髪を洗わないとか、家を出ないとか、いろいろルールがあるそう