ハリウッド映画版のナルトを予想してみたでござるの巻

前置き。

前提1

週刊少年ジャンプで連載10年を迎えた岸本斉史先生の『NARUTO -ナルト-』。
ナルトは全米で人気らしい、忍者クール!ナルトワンダホー!
→それならきっとそのうちハリウッドで映画化されれるに違いない。

前提2

映画となると、どんなに長くても3時間程度。でもそれは指輪物語とか忍耐力のあるファンなら耐えられるかもしれないが*1、ナルトを好きなファンたちは皆やんちゃだから、3時間も同じ場所に座りつづけるのはどう考えても不可能なので、最長でも2時間が譲れない線。
……であるならば原作通りにやってしまうとどうしても2時間で収まらないのであれこれと割愛・簡略化作業が必要となる。

ハリウッド映画版ナルトを予想してみる

前提2により、ストーリーや人物設定は大幅に変更するだろうと予想される。まずは人物設定を考えてみる。

人物設定

主人公:ナルト
ラーメン大好き、落ちこぼれの半人前忍者、しかし不思議な力「九尾」を持っている。白人の俳優が演じる。
ヒロイン:サクラ・キャサリン
明るく勇敢で素敵な女の子、同級生のナルトのことを気にかけてる。サクラだと馴染みがないので映画ではキャサリン。ブロンド美人の俳優
ライバル:サスケ
パンフレットなどにはライバルと書かれているが、実際は戦闘時に解説したり驚いたりするためだけの役どころ、人種のバランスを考えて黒人の俳優を抜擢。





さてここで話は突然変わるが、ハリウッドにはこのような逸話がある。
http://www.toyokeizai.net/life/hobby/detail/AC/878044a961128d23f8b79a5eaef43476/

三国志の映画化をめぐっても、紆余曲折があった。製作費100億円クラスの大作だけに、当然、チャンはハリウッドの主要な映画会社に最初に話を持ち込んだ。だが、まとまらなかった。原因はアメリカ人の三国志への理解不足。「映画会社から『登場人物はこんなにいらない。曹操劉備関羽を一人にまとめてほしい』と言われたこともある」と、チャンは明かす。三国志ファンが聞いたら腰を抜かすような話だ。

http://www.toyokeizai.net/life/hobby/detail/AC/878044a961128d23f8b79a5eaef43476/page/3/

*2
確かにファンが聞いたら、腰を抜かすような話ではあるが2時間の映画に落とし込むのであればそれくらいの割り切りが必要なのかもしれない。
そこでナルトに話を戻すと、この作品には師匠役としてイルカ、カカシ、ジライヤの3人が登場する。いずれもアカデミー時代、下忍、そして中忍試験以降と主人公ナルトのときに忍術指導をし、ときに人生の導き手として大きな影響を与えてきた。が、3人は多過ぎるので映画では1人にまとめる。


というわけで

師匠:カカシ
ラーメンをおごったり授業で教鞭をとりつつ、チームのリーダーで写輪眼(しゃりんがん)を持ち、仙術が使えてエロい。(アジア系の俳優)



主人公側の登場人物は以上。
あとは、もちろん火の国の要人やら木ノ葉隠れの里の忍者などもファンサービスとして数多く登場するが、基本的にはモブキャラでストーリーはあまり関係ないのでさして憶える必要はない。ちなみに、忍者アカデミーだと観客に分かりにくいのでハイスクールに変更されている。


敵役
悪の集団:暁(あかつき)
ナルトの持つ不思議な力を狙う集団。しかし、敵グループはやはり多過ぎるので幹部はペイン1人にまとめる
悪の組織のリーダー:ペイン
ナルトの持つ不思議な力を狙う、カカシのかつての弟子。
悪の組織の幹部:コナン
特筆すべき特徴はないが、主な役割としてはお色気担当。(セクシー系のブロンド美人)
悪の組織の構成員
ショッカーみたいな感じで、みんな覆面をしてやたらとたくさんいる。モブキャラには強いが、主人公たちにはやたらと弱い。





そしてストーリー

ハリウッド映画版ナルトのストーリー

ここはどこかの世界のどこかの時代の忍者が活躍する国の話。

実は秘密の力を備えた主人公ナルトだが、忍術ハイスクールでは落ちこぼれでいつもいじめれていた。しかし、ふとした時についカッとなって、力を解放してしまう。それを見ていた教師カカシが才能に気づき、指導を行うこととなる。
同級生のサクラことキャサリン、いつのまにかいたサスケとともに修行を行う日々。
修行のときは、サスケと反発したり「クッしずまれ!オレの左腕っ」てきな中二病の場面もあったりなかったり。

そんなナルトを狙いにペイン率いる暁(あかつき)が火の国を襲う。
ペインは「九尾の力」を求めていたのだが、一体誰にその力が宿っているかをはっきりと調べず適当に襲撃を開始する。逃げ惑う人々、一応ちょっとぽっちゃりな忍者*3や、犬にまたがった忍者、虫をあやつる忍者などが対抗するものの、ばったばったとやられて木ノ葉隠れの里は壊滅状態に。



爆発音や黒煙から里に異変が起きていることを知る主人公たち、修行を放り出して向かおうとするがカカシに止められる*4
「お前たちではまだ無理だ!」
しかし忠告を無視して勇敢に駆けつけるナルト。
ハイスクールでナルトをいじめた忍者が殺されそうな瞬間に、かっこよく登場。雑魚どもを一蹴。しかし敵の幹部コナン(セクシー系の女優)には歯が立たず、キャサリンはさらわれてしまう。


「返して欲しくばアジトまで来るんだな」


アジトに戻るペイン達、ついでにさらった火影から「九尾の力」をナルトに封印したと知る。
そしてアジトに向かうナルト一行。


敵アジト施設に潜入は成功するも、罠によってサスケ・ナルト、とカカシとで2つに分断されてしまう。
そこでナルトとコナンの闘い。コナンのセクシーなボディに翻弄されるも、「お色気の術」でさらにセクシーダイナマイトに変身したナルトが勝利する。(予告編などでこの場面がキャッチ―に使われる予定)


そしてボスの広間では、カカシとペインの師弟同士のバトルが佳境を迎えていた。で、ナルトが部屋に入った瞬間に、カカシが殺される。


ナルトとペインの闘いは始まるが、まずペインが活動目的や野望などを理解しやすいよう口頭でプレゼンテーションを開始して、観客にもどれくらい悪いヤツか分かりやすいよう説明する。
ペインの理不尽で勝手な理屈に激怒するナルト、やはりその行動目的がいかに一人よがりなのかをプレゼンした上で、戦闘する。
6人に分身するペインだったが、修行のときには出来なかった影分身で数千人に分身したナルトにより(中略)なんやかんやでペインを追い詰める。


「つ、ついにペインを倒したでヤンス―ッ」(解説役のサスケ)


復讐は果たしたものの、カカシの亡骸に駆けより悲嘆するナルト。しかし、火影のアドバイスにより修行してたころに教わった技を思い出す


「イチかバチかだってばよッ!、らせんがーん!」


ドーン!


でカカシを生き返らせて大団円。


エンドロール



補足

結局「九尾の力」については不明だが、それは2作目以降で明らかになる予定。暁(あかつき)の影のリーダーが実はいてとか、そういう。
あとホントは、ハリウッド版ドラゴンボール公開してるころに書こうと思ってたネタなんだけど、仕上げるのをすっかり忘れてて時期もずれた今頃公開という。



*1:だいたい最年少でもアラサーなので多少は落ちつきがある

*2:強調は筆者

*3:観客の共感しやすいような位置付けとして配置

*4:このときにはなぜか既に敵の正体がかつての弟子ペインであることと知りえたカカシであったが、まぁそれは本筋にあまり関係なかった