Twitterに書く内容について考えてみた
Twitterに最適化した「ついったー文体」を考えてみた
の続きです。
前回
Twitterに最適化した「ついったー文体」を考えてみた
とTwitterの仕様から、それに応じた文体というのを考えてみたのですが、今回は体裁ではなくどういった内容のものが書くとダメなのか?といった観点から考察してみます。
Twitterの特徴から
上に挙げたものの他、大きな特徴としては
Twitterに最適化した「ついったー文体」を考えてみた
- 140文字までしか書けない
- 投稿にはそれぞれ個別にPermalinkがある
ということも挙げていました。
さらに内容に関連する仕様としては、
- 個別発言のページから前後の発言を探すのが非常に難しい
- 個別発言のページからはプロフィールの情報が得られ難い
という点が挙げられるでしょうか。
どういう事かというと、例えばこの投稿の場合
[ダイアリー更新] はてなブックマークの隠しモード発見! http://tinyurl.com/8gpg7g 最近長文が多くなってきてるので、ま、たまにはコネタで。はてなブックマークのベンチマークモードを使う方法について。(そんなたいしたネタじゃないです)
http://twitter.com/rikuo/status/1136428847
これの前の発言を見たい、と思ったときには一旦最新の発言ページに移動して、そこからいちいち遡っていく必要があります。後述しますが、それを簡単に見れるGreasemonkeyというのもあるものの、基本的にはそうした仕様になります。さらにTwitterの場合ほかの利用者の発言を受けて投稿することも多いのですが、それを後からどういった流れがあったのか?を調べるのもかなり難しいです。
つまり、その発言の文脈や経緯が捉え難いということがTwitterを利用する上で注意するべきポイントです。
そしてもう1つ、後者のプロフィールの情報が得られ難いということ、やはり個別発言のページを見ると分かるのですが、そこには発言をしたユーザーは表示されるものの、プロフィールなどは書かれていません。それを見るためにワンクリックの手間が必要になりますね。これがブログだと、サイドバーやヘッダー等に作者の情報などを載せることができ、どういったバックグラウンドがあって、そのような文章書いているのか?ということが簡単に分かるのでしょうが、Twitterの場合はそうではありません。
さらに言えば、Twitterのフォローを20〜30人程度に抑えているなら、全員のプロフィールなり属性は把握できるかもしれませんが、ヘビーなユーザーほど数百人、または多い人は千人以上フォローしています。そうした場合、個人個人がどういう人物なのか?全てを憶えきれるものではありません。
私自身、フォローは現在200人ほどで……それでも1年以上使ってるアクティブユーザーの中では少ない部類でしょうか……しかしこの人数でも「あれ?この方は男性だと思ってたけど、女性だったのか」とか、またはその逆なことがしばしばあります。まぁそれは私がいい加減な理解しかしてない証拠かもしれませんが……、Twitterでは個人のプロフィールをしっかりと把握し難いと考えています*2。
書く内容について
というわけでそうした分析を踏まえて、Twitterに書く内容について私が考えていることなど。
極力140文字に収める
前後の文脈が理解され難い、また閲覧し難いという現状がありますから、なるべく1つの投稿で内容が済ませられるなら、そう書くようにしています。
長くなるようなら、ブログで書けばいいわけですから無理にTwitterで投稿する必要はありませんし。
私の属性が発言に関連する場合は避ける
どういうことかというと、例えば私は新潟県在住で29歳の男性でもって耳に先天性の障害があって……と色々とプロフィール・属性があるわけです。そして、ときにそうした属性を受けて発言をする場合があります、デリケートな問題としては障害のことなどでしょうか。
「オレには片方の耳が無い、代わりに肋骨から作られた人造の耳がついている。」 いや事実なんだけど、もっと中二病っぽい(邪気眼っぽい?)言い回しはないだろうか。 [本日のセルフブレインストーミング課題]
http://twitter.com/rikuo/status/1010627834
みたいなネタを書くこともあるんですが、これは私自身が障害者本人なのでまぁまぁいいものの、健常者が書いたりするとひんしゅくものだよなー、という*3。ただ、そうした私の耳の障害なんていうことだとかは、Twitterの利用者は分からないですよね*4、
えーっと、分かりやすく一般的に話を広げるなら、例えば
巨人が負けた
という発言を、巨人ファンが書いたときと、阪神ファンが書いたときにはその意味することが異なるわけです、でそうした嗜好・背景というのはなかなかTwitter利用者同士で把握し難いので、誤解されないよう気をつけようということですね。
Replyのときは、多少その内容に触れる
ヘビーユーザーだと結構多くの人に話しかけてて、返信をしても何の話題に言及したのか分からないのではないか?と考えてい
て、返事を返すときには多少なりともその内容に触れるようにしています
例)
@sample 新潟では、イクラなんかも入れてますねぇ > 雑煮の具
みたいな感じで。
また、たまにTwitterの発言をきっかけにして Greasemonkey や Bookmarklet を作成することがあるのですが、
@a_parkさん、ふぁぼったー経由でこちらの発言 http://tinyurl.com/5s8l5r を見かけて、作ってみました > 「非モテ」という単語を含むダイアリーを非表示にするGreasemonkey http://tinyurl.com/5eb2r3
http://twitter.com/rikuo/statuses/906626192
こういったケースは、発言から着想を得て → 制作 → 通知までに時間がかかることが多く、相手もどの投稿なのか分かり難いだろう、と思いますから元の投稿にもリンクを張るようにしています。
とりあえず、内容について気をつけているのはこんなところでしょうか。
手軽に書ける一方で、全世界に配信される情報
こうして自分がどういったところを気をつけているのか?を文字に起こして改めて考えてみると、とにかく「分かりやすさ」を念頭においているように思います。まぁ、これはTwitterが一見 手軽な一言コミュニケーションツールの様に見えて、ブログの様にそれぞれの発言にPermalinkがあり世界に配信されているから、ということもありますね。
例えば、これが友達とのメールのやり取りなら
わりぃ遅刻するー
てめぇ死ねー!
みたいなやりとりでも許されると思うんですよ、口調が悪くても普段の悪意のない会話の延長という感じで。お互いの性格やいつもの言動から、こういう冗談が通じるだろう、ここまでの悪態なら許容できるだろう、という共通認識も得られているでしょうし。
しかしこれがTwitterの場合、発言は(プロテクトでなければ)基本的に誰でも閲覧でき、またさらに前後の文脈が追い難く、その発言者の情報も分かり難い仕様であるために、その発言の意図が誤解されて伝わる可能性が高いわけです。Twitterはプライベートな空間なのではなく、あくまで公共的な場所で多くの人に見られる可能性があるのだ、という自覚が必要だと考えています。
関連リンク
Twitterで前後の発言が探し難いのは、あまりメリットがなく公式で見れるよう機能実装して欲しいところなのですが、それはそれとして Greasemonkey等で対処する方法というのもあります
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