私は実際に現地に行ってないので推測だけれど
まだ水道が復旧してない上、幹線道路も完全に復旧してない現在、ラジオなんかを聴いていても一般車両についてはなるべくご遠慮願うように報道しているので、ボランティアでなくとも安易に現地に向かうのはやめた方がいいでしょう。
元々それほど便がいい地域ではないし、国道8号が通れないと正直キッツイよなーというところ(上越方面からはどうなのかは分らないが)。かといって公共交通期間も十分に動いてはいないけれど。うーん。
後述しますが、それでもボランティアに行きたいなら周辺の市からボランティア向けのバスが出ているので、それに乗るっていう手があります。それにも定員がありますけれども。
あと、ボランティアについては、地元の学校が休校続きなので
結構そこら辺の人材が投入されているんじゃないか?と予想。いや、見出しに書いた通り、現地に行っていないのであくまで想像ですが。
7.13水害のときには高校・大学の部活単位で来たりもして、かなり重宝されてました。例えば土日の2日間に片付けを予定していて、日曜に親戚・友人に来るようお願いしたのに、土曜日に助っ人に来た柔道部一行の働きであっという間に作業が完了した、という話を聞いたりしたし。
人海戦術でやれるヤツなんかは、学生の一団はかなり力を発揮するので、そうした場面なんかは今回もあるんじゃないだろうか。あと、報道ではこんなに露骨には書いてないけれど「ボランティアに行く際には必ずボランティアセンターに問い合わせをお願いします」などと書いているので、行間を読めば人数的な面でも足りてるっぽい状況だと思われ。
主な問い合わせ先
これらを見ても、直接現地に行くのではなくて、その周辺の町からバスで運送しているわけで。広く一般からボランティアを募集するのは、もうちょっと何日かかかるんじゃないかな、なにより道路と水道などいわゆるライフラインが元に戻らないと、どんな作業も滞るので、そっち優先でしょうね。
家財道具を自宅に置きっぱなしで気軽に避難ができるのだろうか
考えてみれば滑稽な話ですよね。避難先を確保するという一点に絞れば、日本列島は、何処かで海に面しているわけで、フェリーを掻き集めるなりして送り込めば良い。自衛艦でも構わない。中古のフェリーをモスボールして何処かに繋いでおくことだって出来る。でも、それはアイディア段階で止まるんですよね。誰も自分の家から徒歩圏内を離れようとしないから。
学習効果: 大石英司の代替空港
(中略)
毎度毎度の体育館暮らしの風景をテレビで見ていると、この国はいつまで経ってもロジスティックスの教訓が実に付かない民族だなと呆れるんですが。
これとか、またよく不便な体育館にいつまでもいないで、周辺の親戚の家とかにいればいいじゃん、みたいな意見を見かけるんですが。
例えば、
「はい、じゃあですねー、今日から港に救助船が来てますので、皆さん不便な体育館なんかよりもずっと快適に過ごせますよ」
「港?えーっとここからね、1時間くらいかかりますねー」
「いやでもねー、体育館にいるよりもかなりー楽ですよー」
「自宅が心配?あー確かにそうですけどね、しかしどうにもならないですよねー」
「荷物が置いてある?なるほど、そうですねー、もしかすると泥棒が入ってしまうかもしれませんねー、気を付けて下さいねー」
「あーでもねー、自宅もですねー、市の方から、損壊の度合いを判定する者がチェックするまでー、もーしわけないんですがー近づかないでほしーいんですよねー。」
「いやー余震もあったでしょー?気象庁のほーでもねー、まだ1週間くらいはー、注意するように言われてますんでー。いや、もしねー、事故が起きたら、大変でしょー」
「判定のチェックはいつ終わるか?それはねー、市の方からもねー、沢山派遣されてますしー、応援もきてますけれどもねー、なにせ数が多いものですからー、今日になるか、明日になるかはちょっとー分りませんねー」
「電気がいつ通るか?」
「これもねー、電力会社の方がねー、全国からあつまって来てますからねー、もーすぐ復旧します。ええ。ただねー、はっきりしたことは言えませんけれどもー」
「それが通るまではー、ブレーカーなんかもねー上げないようにしておいてくださいねー」
「水道についても、工事は進んでいるんでー、早急に出るようにしますからー安心してくださいねー」
「必要な情報についてはー、随時お伝えするんでー、安心して船の方に乗り込んでくださーい」
……みたいなやり取りがあるんだろうと思うわけです。
家財道具は、自宅に置きっぱなし、でかつ近づくことも出来ず、その危険度判定がいつされるか目処が立たない、でもって泥棒の怖れもあるし。電気・水道が通ってもすぐに確認できない(避難場所から遠いし)みたいな状況で、ドライに判断して自宅・アパートから遠く離れた場所に避難するっていうのができるかどうか。
いや、いっそ割り切ることができれば楽でしょうし、または現地に残っている家族がいて、高齢者や子供だけ親類・知り合いの家に預けるっていうケースならば分ります*1し、環境的にはそうした対処の方がずっと楽に過ごせるという意見も理解できますが、
はい、今から自分の家に入れません
↓
港に船を用意してます
↓
分りました、じゃあ、そこで避難します
みたいに軽くは行動できなくないですか。
日本以外の民族がどうなのかは分りませんが、これには結構な決断力がいるだろうと私は思うんですが、違うのかなー。
><
*1:ただ、そういうケースは実際にはかなりあります