初音ミクを通して色々知ったこと・変わったこと
ここ数日話題になってる、クリプトン社とドワンゴ・ミュージックパブリッシング社のいざこざについては、まだよく分からないので華麗にスルーで。
週明けくらいにはきっとブログではなくて、双方が話し合った結果を共同声明か何かで発表して解決を図るのではないかな?とは予想していますが。
で、表題の初音ミクを通して色々と知ったこと
世の中には音楽を作れる人がこんなに沢山いたのか
私自身は音楽の素養は全く無く、CDを買うのもテレビとかラジオとかで聴いたものから購入するくらいの、ぬるい人間なのものですから、インディーズの歌手や作曲家、同人CDという分野には全然詳しくないです。
なので、8月31日に初音ミクが発売されて以降
- 出版社/メーカー: クリプトン・フューチャー・メディア
- 発売日: 2007/08/31
- メディア: CD-ROM
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世の中には音楽を作れる才能を持った方がこんなに多いのか!
と。
初音ミク以前にも色々と既存の曲をアレンジした動画、というのは見る機会があったのですが、オリジナルのものを作れる人やそのクオリティの高さ、また既存の曲であっても初音ミクを使って上手くアレンジする構成力などにはただただ感心する次第。
私がこれまでに知らなかっただけで、音楽の裾野というのは本当に広いのだなぁ、と実感しています。
動画の素材にされる面白さ
初音ミクのイラストは様々な方が描かれていますが、私も以前にドット絵で
こうしたものを描いていました。
こちらを動画などに使っても構いませんよ、ということで公開していたところ、いくつかの動画で利用されています。
初音ミクのキャラソンを作った→『おしえて! だぁりん』 - ニコニコ動画(冒頭にチラッとだけですが)
ファミコン音源で『みくみくにしてあげる♪』作ってみた - ニコニコ動画
『ファミコン音源で『みくみくにしてあげる♪』作ってみた』を歌わせた - ニコニコ動画
など。
正直なところ、自分の描いたものが投稿されてるのはおもばゆいおもはゆい気持ち*1もあるのですが、こうして動画に使われるのはなかなか面白い体験でした。自分自身で動画制作はあまりやりませんし、まして音楽も作れないですからね。
ただこんな感じで、素材ではあるものの作品に関わることができ、また楽曲の良さも大きいでしょうが、動画についたコメントで好意的な意見をいただけたのも、とてもいい体験でした。
個人的に知ったことについてはこの辺で、あとは全体的に初音ミクで変わったこととして印象深いのは
ニコニコ動画にイラストサイト界隈が参加しやすくなった
ということでしょうか。
初音ミク以前のニコニコ動画で人気のジャンルと言えば、アイマス関連動画。
こちらは Xbox360のゲームを使った動画になるわけですが、当然ながら動画の素材に使われるのがゲームのプレイを録画したもの。もちろん、いくつか手で描かれたイラストを利用した動画などもあったものの、主流はゲームの動画でした。
その流れが変わったのが、初音ミク。
ねんどろいど 初音ミク (ノンスケール ABS/PVC塗装済み可動フィギュア)
- 出版社/メーカー: グッドスマイルカンパニー(GOOD SMILE COMPANY)
- 発売日: 2009/05/11
- メディア: おもちゃ&ホビー
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http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/09/vocaloid2_cdrom.html(画像ファイルがダウンロードできます)
3カットだけではバリエーションが不足していました。
音楽を作れる人が絵も得意とは限りません*2、しかし他の動画と差別化を図りたい、……そこで新たなイラストが必要になってくるわけです。
そうしたニーズを感じてか、イラストサイト界隈で、口パク毎にレイヤーを分けたイラストを制作される方が現れたり、「描いてみた」系の動画でそのままそのイラストを素材提供したり、という流れが生まれましたね。
例えば口パク素材というと、
- さなりうむ - 初音ミク - 表情のパーツなどが用意された PSDファイル有り
さなり氏による初音ミク、上でも紹介した 「おしえて! だぁりん」 にも使われているほか、多数の動画で利用されています。 > ニコニコ動画(RC2) - タグ検索結果
など。
それら初音ミクの素材としては、以前にまとめエントリーを書いたことがありますが
こうした、イラストを通じた動画制作者とのコラボレーションに、初音ミクの登場以降 積極的にイラストサイト界隈が関わってきたように記憶しています。
またそのイラストを見た人や、それを取り上げたブログから、それまで動画を見ることがなかった方にも浸透していって、この初音ミクのブームが大きく拡大することになりましたね。初音ミクの人気の理由の一つとして、これらのイラストの効果というものが大きかったのではないでしょうか。
まとめ
というわけで、初音ミク以後に感じたこと・考えたことなどをまとめてみました。
総じて感じるのは、動画に対する創作熱が高まってきたな、というところ。音楽を作れる人が音楽を作り、絵を描ける人が絵を描いたり、また最近は3DCGを使ったものが発表されたりと、初音ミクを中心に色々な才能が結びついて素敵な作品がいくつも誕生しましたね。それは素直に素晴らしいことだと考えています。
しかしそうした盛り上がりに、今回のクリプトン社とドワンゴ・ミュージックパブリッシング社のいざこざがどう影を落とすのかは、まだ分かりません。
ただ、作ったものが評価されたり、作る喜びを得られるようになったことは今後も変わらないでしょう。その舞台がニコニコ動画なのかピアプロなのか、また作る対象が初音ミクから鏡音リン・レンになるのかも分かりませんが、この流れはきっと続くのじゃないかなー、もっともっと素晴らしい作品が次々に生まれるんじゃないかなー、という希望的観測はしています。
ちょっと付け足すと
音楽関係の動画というと「歌ってみた」系のものが初音ミク以前にも人気だったわけですが、自演騒動のためか下火になりました
ただそれも、初音ミクのメルト
初音ミク が オリジナル曲を歌ってくれたよ「メルト」
という作品を人間が様々に歌う動画が人気になったことから、再度盛り上がりを見せていますね。個人的にはこちらの流れにも期待したいところ。
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