最近のWebサービスに思うこと
テンプレート機能って、徐々に必要視されてなくなってきたなー、と。
テンプレートって?
他のブログではテンプレートやデザイン、このはてなダイアリーだとテーマ、公開デザインなどいう名称のデザインを変えることのできる機能。ユーザーのそれぞれの好みで、クールなデザインにしたりとか、黒背景のシックなものにしたりとか、シンプルな構成にしたりとか。
そのデザインも、ブログサービス側が用意したものを使うのもあり、他のユーザーが作ったものを利用するのもあり、オリジナルで作るのもあり、ブログそれぞれの特徴を印象付けるために重要な要素ですね。
……と考えているのだけれど、ここ数年リリースされたサービス
などのミニブログ系
イラスト(音楽)のSNS系、あとは旧来のSNSとかも。
などなど、でユーザー各人のページのデザインのカスタマイズというのはあまり行われなくなってきた。
Twitterのように背景画像が変更できるものもあるものの、もう1つサイドバーを追加できるとか、ページの構造とかまでは変更できないし。
あと個人的にはイラストサイトって、割と「絵と背景色」とかページの構成まで気を配る人が多いような印象だったのだけれど、pixiv のような画一的なデザインでもオッケー、という人も多いのだなー、と思ったり。
デザインをそれぞれ独自に変更する、というスタイルはもう古くてみんな同じページでも、SNSっぽく交流できる方が重要、というところが今後の流れなのかなぁ、と思う今日この頃。
公開デザイン祭2008春でゲットしたAmazonギフト券一万円分をいい加減そろそろ使おうかなー、と悩みつつ、こうやって作ってみてもそれほど必要とされなくなってきてるんだろうなぁ、などとそんなこともぼんやり考えました。
一応ココでこのエントリーは一旦終了。
以下は箇条書きで結論もなくだらだらしてるので、読まない方が良いです。
公開デザインとか
私自身としては、ブログのデザインを変えるのが好きだし、素敵デザイン見るのも好きなので、こういう流れはやはり残念。公開デザイン(もしくはテンプレート)を自作したり、アレンジしたりという文化はそのうち下火になるのかなぁ。
ホームページからブログ時代への変化が遠因?
昔は、HTML直打ちでサイトの構成からデザインまで自分でやる人が多かったわけだけれど、無料ブログサービスなどを利用する人が増えてきたため、スタイルシートのことを勉強しなくても、そこそこ出来るようになってきた。
……というのも、カスタマイズしない傾向の遠因としてはあるかもしれない。
ソーシャルブックマークだと、デザインを変更できるのってはてなブックマークくらい?
国内のソーシャルブックマークでも、結構多いので全てを把握してるわけではないですが、デザインがユーザー毎に変更できるのは、はてなブックマークくらいのような
ユーザー同士のつながりが重要視されてる
ソーシャルネットワーク(SNS)という仕組み、もしくはそこまで強固なつながりではなくても、ブログのように単に「エントリーを公開するだけ」ではなく、友人のみに見せるとか、そこから友人と繋がる、というような機能がが次々に追加されていくことが多い。
……となると、デザインがユーザー毎に異なるよりも、定型に決めてしまった方が機能の追加や削除がしやすい、というのもあるのかもしれない。
どうせ専用クライアントで見るからデザインなんてどうでもいいよね
Twitterなんかはそんな事情もありそう。
Webデザインの軽視……ではない
上でこれまで書いたのは、「Webデザイン」が軽視されてるということではなくて、あくまで「ユーザーがそれぞれに設定できるテンプレート」が重要視されてない、ということです。
それぞれにカスタマイズできず、標準のデザインを使い続けるわけだから、むしろ「Webデザイン」そのものはこれまで以上に重要な位置付けになってると思う。
イラストサイトの終焉
ブログ時代になって、テキストサイトの影が薄くなったように、pixiv 以降、イラストサイトという文化が消えていくのかもしれない。
自分のサイトでいちいちギャラリーなんかを構成したり、Web拍手を設置したり、リンク集を作ったり、という手間をかけることなく、pixiv で完結して満足ならそれでいいんじゃね?というユーザーが増えてくだろうな。
もちろんイラストサイト・ブログが無くなりはしないだろうけれど、あくまで、pixiv の補佐的な位置付け、という風に変化していくと予想してる。
もっと言えばブログの終焉も近いかな、と
ブログとTwitterで、どちらが主従か?というとまだブログの方が大きな要素である……だと思う、たぶん。
私自身は今はそう捉えているのだけれど、Twitter をヘビーに利用している方はブログよりも Twitter の方がメイン、と感じている人が徐々に増えて行ってるような気がする。そこら辺、今のユーザーだけが変わってるのか、それともそういった利用のされ方が一般にも広がっていくのかは正直分からないけれど、今後はミニブログというサービスの方に流れていくのではないか、と感じている。
そもそもブログで全世界に訴えたいことってあるの?
ブログをやってる人で、何か主義主張を訴えたいとか表現したい、という動機で始める人って実は少ないんじゃないか。
ブログをする理由としては、他人との交流だったりつながりだったり、何かを認めてもらいたい、という部分の欲求が元になってるのではないか、と思う。
仮にそうだとすると、別に媒体が何十行も文章を書く必要のあるブログでなくともいいわけで、TwitterでもWassrでもはてなハイクでもいいんじゃね?と考えるのではないだろうか。
といった感じで、手軽にリアクションを受けて、それなりの満足感を得られる仕組みがあるわけで、何もブログで日記を書かなくても「誰かと交流したい」という目的が果たせるようになってきてる。
といってブログが無くなるというわけじゃなくて、例えば
この前のオフ会についてブログでまとめましたー
Twitterのやり取りについて、ちょっとブログで補足説明
みたいな感じで、ブログとして機能は残りつつも、語る話題、交流する場所などがミニブログなどに軸足が移っていくんじゃないかなーと。
でも多分これって20代から30代の年代の話なんだと思う
10代の方々はモバゲー?とかやってるんでしょ。風の噂で聞く限り。
その世代の彼らにとって、ブログについての捉え方っていうのは、ちょっと私には分からない。
ブログやってると、不安になるのがこれって読まれてるの?ということ
アクセス数で一応数値が出るけれど、リアクションなんて極わずかだし、それなら相手の繋がりが得やすい、ミニブログの方がずっと気が楽、という部分は実感としてある。
以上、特にデータの裏づけとかもない、個人的な印象論でした。
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