Twitter小説のハッシュタグ #twnovel について私自身の意見

Twitter小説について

私の意見を一応書いておくと、私自身も @TheLastWillTwitter小説を書いていますが、そちらでは原則一つの投稿で完結する物語を書くコンセプトで続けています。それは6月末から始めたときからの制作方針でした。

形式について

原則1つの投稿で、1つの物語、という形式にしています。これはTwitterの特性上、なかなか複数の投稿を把握し難いためです。

http://d.hatena.ne.jp/rikuo/20090723

以前の日記にも書きましたが、Twitterでは発言が流れていきなかなか過去の投稿は顧みられない傾向があります。まして数百人、千人以上フォローしているユーザーにとってはなおさらです。そうしたとき、複数の投稿にまたがった物語ではなかなか読まれ難い、また仮に読まれたとしてもストーリーの流れを追い難い、と考え @TheLastWill では1つの投稿で完結する物語を書くようにしています。
これはハッシュタグ #twnovel の意図には関連なく、私自身のルールです。

ハッシュタグについて

ハッシュタグは元々ユーザーから始まった文化で、後から公式の機能に取り入れられたものですが、これには厳密なルールを規定するのに適さないと私は考えています。例えばニコニコ動画のタグにはwiki的なニコニコ大百科という仕組みが用意されていますが、ハッシュタグにはそのような説明文を書くスペースがありません。
Twitterは現在新しい利用者も拡大しており、毎日毎日様々な方が利用を始めています。これからユーザーも2倍、5倍に増えるかもしれません。そうしたときに、初心者がハッシュタグについて知る、またそのハッシュタグがどのような意図や経緯があるのか?を調べるのは容易ではないでしょう。

そういった事情を考えて

私自身は「1つの投稿で完結する物語の方が適している」と思っていますが、その「ルールを今後も周知し続けるのは難しいだろう」と考えています。
先ほども書きましたが、Twitterには説明文を書くスペースはありませんし、毎度毎度ハッシュタグの説明を投稿するのも現実的ではないでしょう。そうした事情からより楽な選択肢として、ルールを厳密に管理し続けるのとても大変なので柔軟に捉える方がいいのではないか?というのが私の意見ですね。


ハッシュタグの説明として

など外部サービスを利用するのもありですが、それを果たしてみんなが確認するだろうか?というのは疑問ですね。

短歌・俳句・川柳は上手く機能しているじゃない?

Twitterには短歌、俳句、川柳のハッシュタグもあります。こちらは上手く機能しているのだから、#twnovelも、という意見もあるでしょうが。短歌、俳句、川柳はいずれも定型がありますから今回の事例とは異なるでしょう。ハッシュタグの名称からもコンセプトが理解しやすいですし。
#haiku で自由詩を投稿することは無いでしょう。
一方 #twnovel 言葉だけからは「複数の投稿にまたがる小説は禁止」という意味は汲み取れません。そこが違いますね。

複数投稿にまたがる面白さ

私は原則、複数投稿にまたがる物語は書かない予定ですが、だからと言ってそうした投稿が全て駄目と考えているわけではないです。むしろ複数投稿だからこそ面白い手法もきっとあるでしょう。私もいいアイデアがあったら、やります。

ハッシュタグの今後について

ちょっと話は変わりますが以前、各ブログサービスではブログを始めたばかりの人向けに、トラックバック企画というのをよくやっていました。「夏」「花火」とかテーマを募ってトラックバックを集めるというやつですね。
でも最近はあまり見かけなくなりました。というのも、スパムトラックバックが蔓延したためです。
Twitterでもおろらく将来そういうことが起きるのではないでしょうか。スパムアカウント、スパムリプライ、スパム投稿などは既にありますが、特定のハッシュタグを狙い撃ちにしたスパムというのも今後は現れるでしょう。そうすると、ハッシュタグ自体がトラックバックのように使われなくなってしまうのではないかなー、と思ったり。