誤解を解ければ
夕凪の街 桜の国 - 著:こうの史代を買いました。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
- メディア: コミック
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そういう絶賛の記事とかを見て、過剰に期待したために、実際読んでみてガッカリすることも多々あるのですが、これについてはそんなことは有り得ないと断言できます。
激しくお薦めです。
でも余計な予備知識がない方が、すんなり読めるのは確かなので、下手な文章はこの辺で。
ただ、個人的に、小耳症のことと重ねて気になった部分があったので、少し、
以下ネタばれあり
個人的に気になったのは、桜の国(二)で凪生が喘息でなおかつ原爆三世であることで、恋人の両親に交際を断られるというシーンですね。
他サイトなのですが、
「娘が小耳症なのですが、結婚した旦那の両親に、長崎の原爆のせいなんじゃないの? と言われてしまいました」おおさまのみみから
という話があったので、決して他人事ではないな、と感じました。
小耳症の発生原因に付いては今のところ不明で、例えば私の場合で言えば、両親・祖父母についても広島長崎とは縁のない地域で暮らしていたので、原爆との関連は全くないし、というか原爆以前の古い時代から形成不良というのは発生しているので、関係はないのですが、そういう風に捉えられるのだなァ、と。
なんというか、これは原爆に限らず、他の公害問題などでも似たよう話はあると思うのですけれど、自分のような奇形(形成不良)の発生理由が明らかではないから、なにかしらの原因を当てはめないと落ちつかないのかな、と思ったり。
上の例で言えば、そう言うことで夫の免罪符としたい、という意図もあるのかな、と思ったり。
また、今のところ幸い、そうしたことは、経験していないのですが、私の今後の人生でも、そうした場面に出会うことを覚悟しなければならないのだな、と思いました。
ただ、それらは全くの誤解も甚だしいので、私の世代は仕方ないにしても、もっと下の世代が苦労しないように周知するなり、活動をすることが必要ですね。
というわけで、絵本企画なりを進めないと・・・・ね。
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