背中に耳をつけたネズミのこと
jkondoの日記 - 週刊東洋経済インタビュー
こちらの音声配信のちょうど 1:00:00〜で、背中に耳をつけたネズミの話がちょこっと出てました。
こういうヤツですよ。
あちこちのテレビでも取り上げられて、知っている方も多いかもしれません
ちなみに写真はこちらにあります
これ、インタビュー中でも近藤さんは嫌がっていましたが、確かに気持ち悪いです、うん、気持ち悪い。
でも私みたいな耳の人間にとっては、こういう技術は朗報なんですね。
私の耳は元々はこんな耳でしたが、現在は形成手術を受けたので、メガネもかけられるような耳になっています。
耳の手術については、こちらが図解もあり詳しいですが、
軟骨フレームワークの組立方(弘前大学 四ッ柳高敏氏のホームページ)
肋骨の軟骨部分を摘出し、それを組み合わせて耳の形を作ります。
それを耳にくっつけ、またその後その耳を再度修正するなどの手術をするなど、計3回の手術を受けました。
正直、肋骨の軟骨を取り出す手術は痛くて辛かったです。それに入院などの負担もありましたし。あとは、そもそも軟骨では十分な耳の再現性が得られず、どうしても不自然な耳になってしまいます。
私の耳は一応はまともに見えますが、やっぱり作られたモノという印象はぬぐえないですね*1。
そういった現状を考えると、「背中に耳のついたネズミ」に使われている技術が実用化されたら、おそらく手術回数などの負担が軽減されますし、拒否反応がなく自由に成形できるのであるなら、喜ぶ人も多いのではないかと思います。
ただ、あの見た目はどうしたって「ばいおてくのろじーの暴走」っぽい感じですし、実際テレビ局側の意図としてもそういった思惑から、あの映像を使っている部分もあるでしょうね。
技術はすごいのでしょうが、なにせ気持ち悪い。技術を生み出した人の意図はどうあれ、あんな映像だと反発もありそう。
あと あの技術は、マウスはともかく、まだまだ人間に実用化するには問題が多いみたいです。ああした治療を受けられるようになるには、また何年もかかりそうですね。
><
*1:ただ、私が手術を受けた20年前に比べると現在の医療の発達はすごいもので、かなり本物に近い耳になります。