「公開デザイン祭2007秋」で入賞を狙うには - 公開デザインの注意点
1度でいいから見てみたい、しなもんが日記を更新しているところ〜 id:rikuo
です
というわけで始まりました、大喜利……ではなく「公開デザイン祭2007秋」
こちらで、昨日12日（月）から今月27日（火）までに登録された公開デザインから、大賞1名、入賞9名と計10名の方を選出するというイベントです。
審査は公開デザインに付けられた、はてなスターを参考にしてはてなスタッフが選出し、賞品は大賞が5万円分、入賞が1万円分のAmazonギフト券となっています。
はてなには珍しい、コンテストイベントなので参加してみてはいかがでしょう？
……というのと、その前にそもそも公開デザインってどういうもの？という解説や、参加に当たって気をつけること、傾向と対策などをまとめてみます。
公開デザインってなに？
公開デザイン一覧 - はてなダイアリー
公開デザインとは、他のブログサービスでいうところの共有テンプレート……、ユーザーが自分が作ったデザイン（テンプレート）を自由に投稿することができる、デザインの発表の場です。投稿したユーザーはもちろん、気に入ったものがあれば他のユーザーでもそれを自分のダイアリーに使うということもできます。
今回は、はてなダイアリーで使われる公開デザインがコンテストになっていますが、はてなアンテナでも同様の公開デザインの仕組みが用意されています。
公開デザイン一覧 - はてなアンテナ
公開デザインに登録時に注意すること
ダイアリーのデザインをして、「公開デザイン祭2007秋」に参加するため公開デザインに登録する……の前にまず気をつけておきたいのが、公開するライセンスが GPL である点。
GPL について詳しい説明は上記リンクで確認して欲しいのですが、注意して欲しいのは 再配布や改良、そして商用利用が自由に行える、ということ。つまり、公開デザインに登録するときに、GPLで公開することに許諾をするわけですから、そうして公開したものを「無断利用禁止」といったことはできません。
具体的に言うと、特にトラブルが起きそうなのは、写真を利用した場合でしょうか。
例えば家族の写真を公開デザインに利用した場合、その写真を第三者が利用して別の新しい公開デザインを作ったり、全く違う媒体、ニコニコ動画に投稿したり、雑誌の表紙に使ったとしてもライセンス上は問題ありません*1。
こちらは、GPL ではなく Creative Commons での事例ですが
- flickrの画像を使って広告を作って問題になった事例:Geekなぺーじ
- Creative Commons社がFlickr画像騒動で訴えられる:Geekなぺーじ
- VirginとCreative Commonsに対するテキサス州での訴訟について - Joi Ito's Web - JP
ざっくりとした経緯の説明をすると、ある女性の写真を撮った方が、撮られた女性にきちんと許諾を得ないまま Creative Commons の商用利用ができるライセンスで Flickr に公開し、それを使った広告を見た被写体の女性との間でトラブルになっている、というケースです。
この場合、きちんと許可を得ずに（または説明をせずに）軽々しく商用利用を可能にさせた撮影者が最も悪いのでしょうが……、なぜか訴訟合戦になっているようですね。
もちろん、こうした問題は写真だけでなく、イラストなどの自分で著作権が管理できないものについても同様です。
素材サイトでも、個人利用については許可しても再配布などは禁止しているところは多いですから、自分のダイアリーだけで使うならまだしも GPL で公開する前にきちんとした確認が必要です。
というわけで、公開するに当たってはそうした問題が起きないよう、特に留意しましょう。
「公開デザイン祭2007秋」で入賞するためには？
正直言って、公開デザインにアクティブに登録しているユーザーはそれほど多くなく、大賞が5万円分のギフト券とは言っても参加者はそれほど多くないのではないか？と予想しています。やはりスタイルシートを使うのは面倒ですからね。
なので、せいぜい参加者は20人ぐらいじゃないかなー。と私は見てます。
となると、倍率が少ないですから狙い目ですよね。
5万円分のギフト券はさすがに難しいとしても、1万円分ギフト券くらいはいけるかもしれません。というわけで、1万円ギフト券をゲットするにはどうすればいいか？というのを考えてみました。
まず敵の考え方を想像しよう
選考には、はてなスターを考慮するらしいですが、結局は人間が審査するのでそれの多寡はこの際無視。
大賞は置いとくとして、入賞9名ですから、この9個の椅子を考えます。まぁ考えてみて、この9個全てが同じ傾向のデザインで揃えることはないでしょう、つまり硬軟それぞれ、クールでカッコイイものがあれば、ネタっぽいものモノも含まれるだろうと見るのが自然です。
傾向と対策
以前に公開デザインで登録されたものをカテゴリ別にまとめたこと*2があるのですが、
見ての通り「シンプル」「クール」が圧倒的に多いです。
コンテストでもこの傾向が続くとして、「シンプル」「クール」からは最低1個は選出、いやまず2個ずつでしょうか。「かわいい」が1個、「イラスト」が1個、「季節」はなにせ「公開デザイン祭2007秋」ですから秋を感じさせるものが1個入りますね。さらに「写真」と、そして時節柄「クリスマス物」がノミネートされることは間違いありません。
つまり
- シンプル - 2個
- クール - 2個
- かわいい - 1個
- イラスト - 1個
- 季節（秋物） - 1個
- 写真 - 1個
- クリスマス物 - 1個
と、ジャンルで分けた場合こうした傾向になるのではないか？と予想してます。
ここでのポイントは、激戦区は狙わないこと。クールなデザインを作れる方はたくさんいるので、わざわざそちらを攻めるのは避けましょう。確実に1万円ギフト券を手に入れたいなら、「写真」で投稿することです。
上で、GPL で公開した場合トラブルになりやすいのは写真だ、と書いたのですが、そのせいか「写真」カテゴリでの投稿はかなり少ないです。むしろそここそが勝機で、なかなか GPL で公開できる写真は難しいですから、あえてそれを制作することで、競争率の激しいところを避けて悠々と入賞することがきっとできるはずです。
ヘッダ画像を変えて既存のものをアレンジ
ただ自慢の写真が撮れたとは言っても、なかなかそれをうまくデザインに落とし込む、または各環境・ブラウザでの表示のずれを確認する、というのはとても面倒ですね。またスタイルシートの使い方なんて分からないよ、という方も多いでしょう。
そうしたときに便利なのが、既存の公開デザインやテーマを使うこと。
公開デザインもそうですが、テーマもGPLで公開されているので、上で書いた通り改良することにライセンス上は問題ありません。例えばこちらのエントリーでは Hatena_ryukyu をアレンジするやり方を分かりやすく解説されているのですが
hatena_ryukyu用ヘッダー写真 - tikeda::Diary
こちらの通り、既に制作されているテーマのヘッダの画像を差し換えるだけならとても簡単です。
また、デザインにおいてもヘッダの印象というのは構成の上でも大きな要素なので、画像だけでかなりイメージが変わります。こうした、既存のテーマなどを自分の写真に変えて公開デザインに投稿する、というのであれば割と難しくないのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、イラストを描ける方ならそれを使ってもいいですし、さらに色も変えたりすると、構成はそのままでも随分と変わったデザインにすることができます。
