スパム業者からメールアドレスを守る方法あれこれ
http://gazo.in/iddy/
で、他人様のメールアドレスなのにいまどき珍しくそのまま書いてあるのに驚いたのが着想。
近年、スパム業者のメールアドレス自動収集プログラムが横行しているため、うっかりプロフィール欄にメールアドレスをそのまま書くと連日山ほどスパムメールが送られる羽目になります。
その為、メールアドレスについてはいくつかスパム対策の方法が試みられています。
具体的には
sample@gmail.com
というメールアドレスの場合
sample[at]gmail.com
sample☆gmail.com
sample@gmail.com (全角のアットマーク)
などと表記して、@ を打ち直してもらう、というもの。
これのデメリットは、コピペに加えてひと手間かかる事ですね。
ですので、こうした手法もよく見られます。
エンティティコード数値文字参照
sample@gmail.com
エンティティコード(数値文字実体参照)数値文字参照で表記することで、人間にはそのまま読め・コピペも可能なものの、メールアドレスを自動収集するプログラムには対抗する、という方法です。
少なくとも iddy ではそうした対策を行っています。
全ての文字を実体参照数値文字参照にするのではなく、ランダムで変えたりするのもたぶんポイント。
はてなダイアリーの場合はもうちょっと手を加えており、各ユーザーのメールアドレス(公開設定にしてる方のみ)は
- http://d.hatena.ne.jp/ユーザーID/about
で公開されているのですが
<div class="section"> <h3 class="subtitle">メールアドレス</h3> <p><script type="text/javascript"><!-- document.write('<a href="mai' + 'lto:sam' + ';ple@gmail.com">sa' + ';mple@gmail.com</a>'); --></script></p> </div>
このような構成になっています。
こちらのデメリットは Javascript が有効でないと、メールアドレスが表示されないことですね。
追記
最初、言葉の扱いをかなり曖昧に使っていたのですが、こうした表記の場合「実体参照」ではなく、正しくは「数値文字参照」でした。b:id:kitsさんご指摘ありがとうございます。
参考:wikipedia:文字参照
ただ、最近はどうなんでしょう?スパム業者の技術も上がってるでしょうし、こうした手法についても対策が行われていないわけではないんじゃないかなー、と。根拠も具体的な情報ないですが。
この手法が今でもどれくらい有効なのか、そこら辺の事情に詳しい人がいたら、情報をお願いします。
画像化
最近よく見かけるのは、メールアドレスをテキストにするのは諦め、画像にするというもの。
もちろん、自分で制作しても構わないのですが、簡単に作れる便利なサービスもあります。
参考:メールアドレス画像化ジェネレーター集 :: Love & Design ::
この手法の最大のメリットは、自動収集がとても困難になること。画像の場合かなり認識は難しいですから、スパム業者への対応策としては有効な手段となるでしょう。
逆に大きなデメリットとしては、コピペどころか、その画像を見ながらいちいちメールアドレスを入力しなければならないこと。特に閲覧するのが視覚障害者の場合は、メールアドレスが全く伝わらないことになりますね*1。
折衷案としては視覚障害者の為に、メールアドレスを読み上げた音声データを付加する
sample@gmail.com のばあい 例 > 「メールアドレスを読み上げます…… えす、えー、ぴー、える、いー……」
などという手段も無くはないですが、うーん、あまり現実的ではないよなぁ。
いや、
「実際さー、視覚障害者にまで対応するのって面倒じゃない?」
という考えもあるかと思います。私も正直に言えば若干そういう部分もあります。全ての画像・リンクに対し適切に alt属性・title属性を使ってるわけではないですし。
ただ最近、個人的に視覚障害者にパソコンの使い方を教える機会があり、……まだネットとかじゃなくて、起動のさせ方、キーボードの配置を学ぶ段階なのですが……、実際に目の不自由な方が操作に苦心されている姿を見ると、そうした方がパソコンもネットも使いやすくなるといいなー、というをこのところ時々考えてます。
><
*1:画像を使いつつ、alt属性やtitle属性などにメールアドレスを表記するのはスパム対策の観点からだと意味がないわけですし