私は「障がい者」になりたくない

何度か書いているんですが、私は「身体障害者」です。
先天性の耳介形成不良、いわゆる「小耳症」です。つまり、簡単に言うと
乳児の頃
私の場合は、生まれつき右耳が変で
形成手術後
小学生の頃に手術をして
私を横から撮った写真
現在はこんな耳です。
右側の耳は、耳の穴がふさがっているため聴力がほとんどありません。


で、私は「身体障害者」なんですが「障害者」として気になっているのが、ここ数年議論になっている「障害者」のことを障がい者と表記する動き。「障害」の「害」という字の持つイメージが悪いとかで、「障がい者」にした方がいいんじゃね?てきに進められてるみたいなんですが、いち当事者としては反対派。
というのも、言い換えに意味がある・ない、という論点や、イメージアップに繋がる・繋がらないとか、確固たる理念があるわけではなく、漢字に平仮名が混じった「障がい者」という表記はすげーかっこわるいのでやめて欲しいな、と。
単純に感情論ですがホントその一点。


いち身体障害者の意見として。




だって、明日からアナタが


「地球人」じゃなく「地きゅう人」


とか


「人類」じゃなく「人るい」


「人間」じゃなく「にん間」


になったら嫌じゃないですか。すげーかっこわるいじゃないですか。*1




参考リンク

「障がい者」表記について、一精神障害者として思うこと
今回のエントリーを書くきっかけ。
「障がい者」 - 特殊学級から養護学校、そして特別支援学校
(2006年頃の全国の自治体での「障がい者」表記の調査など)
あと、三年前の日記でも似たようなこと書いてた
私は「障がい者」?


障碍者」はどうか

「障害者」を「障がい者」だけでなく、「障碍者」と表記する運動というのもあるわけですが、これについてはどーでもいい、というか障がい者」が嫌すぎるのでそれ以外であれば「障碍者」でもいいよという。
特に「障害者」に思い入れがあるわけでは無し、と言って「障碍者」に言い換えれば良い、とも考えていないです。まぁどっちでも。

追記

言い換え自体が全く意味が無い、とは考えているわけではありません。
「ボケ」「痴呆症」を「認知症」と換えることで意識の変化をつける、認識を改めさせる効果は確かにあるでしょう。……なのですが、言い換える言葉が「障がい者」では嫌、という主張です。だったら「障碍者」の方がまだまし、という。


そして、言い換えるよりも先にやることあるんじゃない?とは思います。

*1:「哺乳類」は「ほ乳類」って表記することもあるけれど、これは「ほ乳類」という表現がある程度定着してしまったからなぁ。そんなに嫌ではない……けど、やっぱり「哺乳類」って表記した方がいいと思う。