嫌悪するものを作る人
さだきちの袂屑(たもとくず) の、かんがえごと:踏絵のことなど を読んでちょっと考えていることなど
踏絵というのは、隠れキリシタンを判別するために作られたもので、その図案というのは彼らの崇拝しているものを形どるわけです。キリシタンでもなんでもない人なら、聖母マリアの絵だろうが、なんだろうが気軽に踏めるけれど、キリシタンの人はそうでもないわけで、そういう人をしょっぴくための道具というわけです
ンで、この「踏絵」を作る人がいます、こちらのサイトによると仏具師が踏絵を作ったそうですが、そういう人は果たしてどういう気持ちで、異教のものを作ったのでしょうか
例えば、聖母マリアの図案の踏絵を作るよう幕府から命じられた仏具師は、聖母マリアの絵なり像なりを見ないと作れません。なぜならば隠れキリシタンが聖母マリアであると認識する必要があるわけです、ヘタクソなただの女性の踏絵じゃ彼らに踏まれてしまいます
というわけで、踏絵を作った人はさぞかし苦労したんじゃないでしょうか?
これを現代に置き換えると、というと、上手い例が思いつかないのですが、制作者としては複雑な思いがあったンじゃないかなァ。と思うわけです