個人からの救援物資とボランティア

個人からの救援物資について

中越地震などで全国から多くの救援物資が送られたのは記憶に新しいところですが、
個人からの物資の取扱いについて/柏崎市
柏崎市でこうした呼びかけがされるなど、個人からの救援物資は基本的に受けつけていないようです。実際、中越地震の際にも個人からの救援物資は、中身の判別と各避難所への分配などで多くの人手と管理スペースが必要でした。正直 企業・自治体から一括で送られてくる物資は仕分けするのも、配るのも楽なのでどうしてもそちらを優先的に処理することになります。
具体的には、
asahi.com:各地から支援ボランティア、現実的な対応 中越沖地震 - 新潟県中越沖地震
こうした支援であれば、簡単に分別できますが、個人からの救援物資だと段ボールを開けて中身を確認し、それを衣類・ブルーシート、食品(カンヅメかレトルトか)などで分けて管理して、それから各避難所に……、という作業が必要になるわけです。
もちろん、「善意」の物資ですから大切には扱っていますし、たぶん長岡市では3年前の中越地震で全国から送られた救援物資を現在でも大事に倉庫に保管しているんじゃないかな……。……というわけで、多年に渡る管理費用もかかりますから、個人からの救援物資はご遠慮願うよう呼びかけがされています。


物資の受け入れはそういうわけですが、義援金については既に募集されています。

またおそらく、テレビ・新聞各局などでの義援金受付窓口も開設されるのではないか、と思いますのでそちらか、または はてなアイデア - 「平成19年新潟県中越沖地震」に対するはてな義援金の募集を開始して欲しい。 が実装され次第、はてなポイントでの義援金でもいいでしょう。
こちらは 日赤での受付窓口開設以降になるでしょうが。

ボランティアについて

一般のボランティアについては今のところこちらが窓口のようです



ボランティアに行く際の注意点は、基本的に自分のことは全て自分で管理できるような態勢を整えておくこと。
軍手・マスク・タオル、汚れてもいい服装なのはもちろんのこと、食料なども当たり前ですが持参ですし、断水が続いていることを考えれば簡易トイレの用意も要るでしょう。また現地で宿泊先の確保ができるとは限りませんから、自家用車の中で寝るかまたは最悪の場合は野宿の可能性も考えておきましょう。
ボランティアで行った先で、被災者の就寝スペースを横取りして寝るなんていうのは言語道断で、それくらいの覚悟が必要なわけなんですが……、実際は7.13水害のときにはそういう人も見かけました……。被災者向けの救援物資を食べたりとか、「県外から来たボランティア用に、宿泊スペースを用意するべきだ!」などと訴える人とか……。
……いや、大多数のボランティアはとても良い方ばかりだったのですが、中にはそういう迷惑な方もいますので、くれぐれも被災者の邪魔にならないようにして下さい。


おそらく、一般のボランティア受け付けが本格的に開始されるのは、道路の復旧などが進んでいるであろうまだ数日先のことだと思います。自家用車で来るのも本来は工事関連車両や緊急車両の妨げになるので避けたいところですが*1、鉄道が復旧の見通しが立たないのでそれはしかたないかな。
また前の災害でもボランティアを装って片付け作業をやり、ひと仕事終えたあとでカネをせびる小汚い詐欺どもが横行したりもしているため、まず上記のボランティアセンター、柏崎市では福祉協議会などで、登録を済ませてから*2 *3現地に派遣という形をとってると思われます。


なんにせよ、現地に行く前に十分に事前準備と、情報収集(交通状況など)、問い合わせをしてから行くようにして下さい。

追記2

ボランティアの作業としては、おそらく力仕事がメインになるかと思いますが、女性でも例えばヘルパーの資格があれば高齢者のお世話など色々と割り振りはあるので、上ではああ書きましたが、過剰に気負わずに参加してもいいでしょう。
また実作業以外にも、心のケアができる人なんかも今後は必要とされてくるんじゃないかと。私も中越地震のときには、大道芸枠で参加したこともあります。

といっても、たいした事ではなくて、風船で犬を作るようなちょっとした芸ができるので、これをボランティアセンターで披露したところ、センターを通じていくつかの小学校を回ったりもしました。

まだ衣食住が充足する状況ではないですから、そちらの復旧が当面の課題でしょうが、今後はそういった需要も出てくるでしょうし、それらについても現地に確認してみて下さい。

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*1:近隣各市町村で臨時のバス運行がされ、例えば三条市役所にボランティア希望者が集合、そのバスに乗って現地に移動、といったことが以前の災害時には行われました。

*2:おそらくそこで、バッチか証明書かなにかを配布される段取りになっているかと

*3:あと、万一のためにボランティア保険の加入も同時に処理されているはずです