「823年に一度の奇跡のカレンダー」の季節が今年もやってきました
2015年の今年、2月はこのようなカレンダーになっています。
1日が日曜日で28日分が綺麗に4段で収まっていますね。こうした配置は少し珍しいな、と感じる方も多いのではないでしょうか?
すると、先日こんなツイートが投稿され、多数のRTを集めていました。
確かになかなかありませんが、823年というのはさすがに大袈裟で、少し調べるだけでも
2009年2月
2026年2月
と前後10年もせずにありますから、日付には定評のある東スポ(日付以外はあっていない、とも)のTwitterアカウントからもこうしてツッコミを受ける事態になっています。
この件そのものは、携帯電話やパソコンのカレンダー機能を使えばすぐに分かるだろ!……っていう即終了する話なんですが、問題はこのネタって定期的に湧いてくるんですよね。
さらに言えば日本だけでなく、世界的に。少なくとも英語圏でも何度も見かけます。
ということで、これまでの歴史を関連ツイートを中心に軽く振り返ってみましょう。
2014年8月
最近だと2014年8月にもありました。
これは画像つきのツイートで、6000RT以上されています。
2014年8月は特別なカレンダーで金曜、土曜、日曜が5回あるのは823年ぶり、とのこと。当然ですが、そんなことはありません。
2013年3月
やはり金曜、土曜、日曜が5回あるのは823年ぶり、とのこと。
2012年12月
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このときは
土曜、日曜、月曜が5回あるのは824年ぶりで他人に伝えると金運が上がる
というバリエーションでした。
2012年10月
月曜、火曜、水曜が5回あるのは823年ぶり、という平日のパターン。
2011年7月
金曜、土曜、日曜が5回あるのは次は823年後とのこと。
2010年10月
現在はツイートが削除されたので、ふぁぼったーのログで。
http://favotter.net/status.php?id=26191201601
金曜、土曜、日曜が5回あるのは823年ぶりとのこと。
2010年8月
日曜、月曜、火曜が5回あるのは823年ぶりとのこと。
……という感じで、珍しい配置のカレンダーの月にはこのネタが繰り返し湧くことが多いです。さらに言えばこの怪しげな話はTwitter以前では、おそらくメールが主体で広まってきたようなんですよね。
これは2010年8月のブログの記事ですが
823年に1度の今年の8月:水野葉子のつぶやき:So-netブログ (2010年8月20日の記事)
アメリカ在住の私の中国系マレーシア人の友達から下記のメールが先ほど到着
http://yoko-leaf.blog.so-net.ne.jp/2010-08-20-2
AN INTERESTING FACT ABOUT AUGUST 2010: THIS AUGUST HAS:-
5 SUNDAYS,
5 MONDAYS,
5 TUESDAYS
All in One Month........'
It happens once in 823 years... =)
These are money bags, pass them to 8 good people & have the money in 4
days. Based on Chinese fenshui
2010年の8月には日曜日が5回、月曜日が5回、火曜日が5回あるわけで、これは823年に1度とのこと。
このことを8人の良い人達に伝えると4日後にお金が入るという中国の言い伝えであるとか。
もう早速友達や皆さんに伝えたので、4日後が楽しみ!
このように典型的なチェーンメールの形態で広まっていたようです。
ちなみにもちろん、「中国の言い伝え」という部分には意味がありません。
バージョンによっては占星術、風水、北欧の風習などのバリエーションがあって、チェーンメール特有のもっともらしい味付けでしょう。
さらに調査すると少なくとも2009年8月には同様の話題があったことが確かめられました。
2009年8月
I am not sure how many of u know this but this august had this:
5- Saturday's
5- Sunday's
5- Monday's All in one monthAnd it occurs once in every 823 years.
Lucky huh?
- http://drmikessteakdinner.com/2009/08/27/an-interesting-fact-about-august-2009/
- We are lucky that we witnessed this August,2009. | Technibble Forums
私の調査した範囲だとここまでが最古ですね。
このネタの出所が果たしてどこなのか?
もしかすると、「不幸の手紙」のようにインターネット以前から存在する噂話なのかどうか?また「823年」という数字に意味があるのか?
……といった様々な謎は尽きないのですが、そこまで来ると調べようがないのでこの辺で。もしも何か情報がありましたら、ご教授いただけると幸いです。
補足
この記事は、2010年10月に書いた「今月は、金・土・日曜日が5回ある823年に1度の月?ンなわきゃない」を加筆・改訂したものです。当時のツイートが削除されていて、読み辛い部分もありましたし。
追記1
『日付しかあってない』とも称される東京スポーツ紙についての記述を追加しました。
そんな日付には定評のある東京スポーツ紙ですが、新潟県には一面の日付を盛大に誤植した豪快な新聞があったりします。
2014年6月の記事:今朝の三條新聞の誤植が豪快過ぎてタイムスリップしたかと思った